グローバル調査により、患者ケアの向上とコスト削減には、医療機関によるBIと分析プラットフォームの導入が必要であることが明らかに

〜 HIMMS Analyticsの調査により、ユーザー主導のBIおよび分析プラットフォームの導入で、広範な情報源に潜む関連性が明らかになることが判明 〜

November 11, 2015

ビジュアル分析のリーダー、Qlik Technologies Inc.(NASDAQ: QLIK、以下QlikTech)は、保健医療関連の情報システム分析や配信を行うHIMSS Analyticsが実施した新たな調査によって、医療産業が医療費の高騰に頭を悩ませている中、医療機関は効率的な治療を提供するために医療におけるデータを活用していることが明らかになったと発表しました。

経営幹部、副理事長や理事長などの役職をはじめとする医療機関の意思決定者400人を対象に実施した本調査では、ビジネスインテリジェンス(BI)と分析プラットフォームの導入と活用が、医療機関の全領域にわたる適切な意思決定につながっていることが確認されました。本調査は、各活用事例の成功度、現在の取り組みから実現した価値、現在プラットフォームを導入している中で直面している課題、医療分析に対する今後の投資計画という4つの重点分野を設けており、BIと分析プラットフォームが組織内の透明性を高め、それによって臨床治療における有効性と運用効率の認識度が高まり、平均入院期間の短縮や患者の満足度の向上に繋がっていることが明らかになりました。

適切なプラットフォームの活用が成功を拡大

本調査によると、BIと分析プラットフォームを早期に採用した医療機関の56%が、全般的な患者ケアを向上させ、医療費を大幅に削減させたと同時に、報告要件を適切に対処し、人々の健康を増進させる新たな機会を推進していることが分かりました。また、48%がより迅速かつ正確な意思決定を行うことができている、47%がBIと分析プラットフォームの活用により費用が節約できている、と回答しています。

課題

本調査では、BIおよび分析プラットフォームによって医療機関の幹部らが組織内の全部署で起こっていることを把握することが容易になった一方で、そうしたプラットフォームの導入には必ず課題が伴うこともまた明らかになりました。

  • BIおよび分析のプラットフォームの可能性を十分に認識している医療機関が導入において抱いている問題点について、最も多かった回答は「エンドユーザーへの浸透」でした(回答率42%)。「データの質の不十分さ」(41%)と「異なるデータソースの集約に関する課題」(27%)という回答と合わせて、現状、意思決定者は時代遅れのスプレッドシート(エクセル表)と手作業によるデータ分析処理に頼らざるを得ません。
  • さらに、「臨床作業の統合に対する限界」(29%)、「ダッシュボード機能」(27%)、「報告書作成機能」(26%)、「組織的な反発」(22%)、「ソリューションの統合」(20%)もその他の課題として挙がっています。

HIMSS Analyticsのエグゼクティブバイスプレジデント、ジョン・ホイト氏は次のように述べています。「BIおよび分析における最新のプラットフォームを活用することで、エンドユーザーによる億測を無くし、現場への導入率が高まり、セルフサービス型で利用しやすいリアルタイムデータが取得できます。調査対象者の42%が、そうしたプラットフォームの活用における問題点はエンドユーザーへの浸透であると回答しており、情報への迅速なアクセス、分析、拡散を可能にする、ユーザー重視のシステム導入が医療機関に求められています。これにより、医療機関の幹部は、業務の改善を図りながら、全般的な患者ケアの強化と効率化を実現できます。」

BIおよび分析プラットフォームの導入による付加価値の創出

BIおよび分析プラットフォームの価値が意思決定者の間で広く理解されつつある中、医療機関は付加価値を引き出すためのさらなる投資を検討しています。最優先事項は、BIおよび分析のソリューションを既存のアプリケーションやシステムに統合することであり、回答者の36%が「今後1~2年以内に追加投資が必要である」と回答しています。その他の優先投資事項としては、「ダッシュボードの開発」(36%)や「予測分析」(31%)が挙げられています。また、「エンドユーザーに対するトレーニングへの投資を優先する」と回答している割合が18%というのも興味深い点です。

詳細情報

HIMSS Analyticsによる調査データを使用して構築したQlik SenseのWebアプリはhttp://webapps.qlik.com/himss/himss.htmlをご覧ください。

<h3>HIMSS Analyticsについて</h3>
<p>HIMSS Analyticsは、グローバル企業であるHIMSSの傘下に位置し、製品、コスト、マトリクス、トレンド、購買決定に関連する重要なヘルスITデータの収集、分析、配信を行っており、医療機関、IT企業、政府機関、金融機関、製薬会社、コンサルティング会社に質の高いデータと分析に関する専門知識を提供しています。詳細は、<a href="http://www.himssanalytics.org" target="_blank">www.himssanalytics.org</a>をご覧ください。</p>
<h3>HIMSS (Healthcare Information and Management Systems Society) について</h3>
<p>HIMSSは世界に向けて、ヘルスIT思考のリーダーシップ、教育、イベント、マーケットリサーチ、メディアサービスを提供しています。1961年に設立されたHIMSSは、52,000人以上を擁し、そのうちの3分の2が世界各国の医療機関、政府機関、非営利団体のほか、600社以上の企業や250以上の非営利パートナー組織に従事しており、ITを最大限に活用することにより、健康および医療に変革をもたらすという理念を共有しています。HIMSSはシカゴに本社を置き、米国、欧州、アジアを拠点として世界中のヘルスITコミュニティに貢献しています。</p>
<h3>【クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について】</h3>
<p>クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.(NASDAQ証券コード:QLIK)の日本法人です。QlikTechは、ビジュアル分析のリーダーで、セルフサービス型のデータ・ビジュアライゼーションやガイデッド・アナリティックスの製品やサービスを提供しています。世界各国で37,000顧客が当社製品やサービスを活用していて、散在する情報の中から意味を見出したり、データ同士の関連性を探索し、いろいろなアイディアへと繋がる洞察を得ています。米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国でビジネスを展開し、約1,700社のパートナーとともにお客様の事業を支援しています。</p>