QlikTech、クリントン・グローバル・イニシアティブを通じ、世界の水不足問題への取り組みを発表

〜 Twitterからのデータ供給を活用した地下水データに関するインサイトの抽出により、長期的な水資源のサスティナビリティを推進 〜

September 28, 2015

ペンシルバニア州ラドナーおよびニューヨーク州ニューヨーク発 — ビジュアル分析のリーダー、Qlik Technologies Inc.(NASDAQ: QLIK、以下QlikTech)および同社最高経営責任者(CEO)のラース・ビヨークは、クリントン財団が取り組む「クリントン・グローバル・イニシアティブ」(以下CGI)の2015年の年次ミーティングで、世界中の水資源の供給バランスと水質に関する問題に対処するための、複数年にわたるCGIの「行動へのコミットメント(Commitment to Action)」を発表しました。本発表は、CGI 2015年次ミーティングの気候変動と生態系の復元に関する全体会議においても取り上げられました。

QlikTechと、今回協働する各パートナー各社は、水の配分、治水政策の変更、危機対応、インフラ整備など、水に関わる重要な決断の周知や影響力の発揮を支援することを通じて、QlikTechの分析プラットフォームを活用した画期的かつ包括的な視覚化ダッシュボードに共同で取り組み、過去のビッグデータ、リアルタイムの情報、現地からのレポーティング、パブリック・エンゲージメントを取りまとめます。

全世界で新鮮な水に対する需要が高まっている一方で、水不足はエネルギー生産の鈍化、食糧不足をもたらし、さらには経済の発展や政治情勢に悪影響を及ぼします。このような影響は、深刻かつ継続的な干ばつにより2012年にGDPが1ポイント低下した米国をはじめとして、干ばつや洪水が深刻な混乱や政情不安をもたらしたアジア、中東、南米にまで及んでいます。

QlikTechの「地下水の持続可能性へ向けたデータ(Groundwater: Data to Drive Action Toward Sustainability)」と銘打った取り組みは、データをオープンで視覚化されたプラットフォームに統合する模範的なアプローチとして選定されました。このプラットフォームは、食糧の過不足について、エネルギーが生産・供給されているか否か、人々が平穏であるか等を実証し、グローバルにおける重要な意思決定に影響を及ぼします。世界経済フォーラムの2015年版グローバル・リスク報告書によると、「水不足」は世界に最も影響を及ぼすリスクとしてトップに挙がっており、全世界の人々、企業、環境、政治情勢に対する深刻な脅威として浮上しています。QlikTechはこの「行動へのコミットメント」により選定され、実践的な目標を有意義な結果につなげる方法として、このグローバルな課題を解決できるように具体的なプランを提案することが奨励されています。

QlikTechのCEO、ラース・ビヨークは次のように述べています。「QlikTechがCGIのメンバーになり、パートナーと連携して、新鮮な水の不足や供給のバランスという、地球が直面している最も重要な意思決定を支援する取り組みをリードできることを光栄に思います。私たちは、課題と対応策の全体像への理解を深めるために、互いの関係を強化し、最適なレポーティング、データ収集、協力を通じ、我々の対応力を確固たるものにする必要があります。最適かつ最もクリエイティブな思考力をもって、理解そして課題への対処に取り組む必要があります。世界が直面している課題に対する解決策を前進させる機会を特定する上で、お役に立てることを嬉しく思っています。」

受賞歴を誇るジャーナリストと研究者が水問題や世界的な資源問題について報告するCircle of Blueは、QlikTechの「Change Our World(世界を変える)」プログラムの助成を受けて5年目になります。 昨年、Circle of BlueとQlikTechによる協力のもと、カリフォルニアの貯水池の現在および過去の水位を視覚化するデータ・ダッシュボードを作成し、米ホワイトハウスが主導する気候データイニシアティブを支援しました。

QlikTechのCGIにおけるコミットメントを通じて協業するパートナーとして、Circle of Blue、Columbia Water Center、カリフォルニア大学アーバイン校、Pacific Instituteが参画しており、さらに、Twitterからは、ソーシャルメディア上のデータ提供という協力を受けています。QlikTechは、Qlik Sense®によるデータを視覚化するダッシュボードと、Qlik® Cloudを活用した公共の導入インフラ、Qlik® Data Marketによる大規模なデータの管理、取得、共有といった機能を提供します。政策の立案者、企業、一般市民は、データ分析を支援する統合されたダッシュボードを介し、適切な意思決定を導くために科学的かつ技術的な情報にアクセスし、データとして視覚化することが初めて可能になります。

この複数のパートナーによるコミットメントを通じ、カリフォルニア州および米国西部の地下水供給および関連する水流に関するデータ視覚化アプリケーションの試験的な開発に着手します。視覚的かつ信頼性の高い蓄積された有用なリソースとして意思決定者、研究者、メディア、一般市民に提供し、この取り組みの対象範囲を米国全土、そして世界中の地下水供給まで拡大していきます。3年におよぶ取り組みの過程では、継続的な調査ときめ細かいモニタリングが実行され、機能の強化が推進されます。これにより、ダッシュボードの有効性や価値、世界で高まりつつある議論への影響力が確実なものとなり、極めて重要な地下水供給の維持が促進されます。

なお、QlikTechのCEO、ラース・ビヨークが、CGI 2015 年次ミーティングの会期中に参加した「ソリューション・ハック: テクノロジーエキスパートと国際開発を結ぶ」 をテーマに掲げたパネルディスカッションでは、発展途上国におけるIT活用機会についても議論が交わされました。

クリントン・グローバル・イニシアティブ(CGI)について

ビル・クリントン元米国大統領が2005年に設立したクリントン・グローバル・イニシアティブ(CGI)は、クリントン財団の取り組みであり、世界の最も差し迫った課題に対する解決策を生み出し実行するために、世界の指導者たちを招集しています。CGIのアニュアル・ミーティングには、現職および元国家元首190名、ノーベル賞受賞者20名以上のほか、多数の主要CEO、財団法人やNGOの代表者、主要な慈善家、メディア関係者が集います。現在までにCGIコミュニティのメンバーは3,200件以上の「行動へのコミットメント」を実行しており、180カ国以上の4億3,000万人を超える人々の生活を向上させています。
CGIは、年次ミーティングに加え、協力的な解決策により米国の景気回復を図ることに重点を置いた会議であるCGI Americaも招集しています。また、地域社会や世界の差し迫った課題に対処するために大学の学部生および院生が集うCGI大学(CGI U)を創設しています。さらに今年は、中東・アフリカの緊迫する社会、経済、環境における課題に対して行動を起こすために、セクター全体から指導者を集めてCGI Middle East & Africaを開催しました。

詳細はclintonglobalinitiative.orgをご覧ください。また、ツイッターの@ClintonGlobal、およびフェイスブックのfacebook.com/clintonglobalinitiativeをフォローしてください。

クリックテック・ジャパン株式会社について

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.(NASDAQ証券コード:QLIK)の日本法人です。Qlikは、データ・ディスカバリー(解の探索)分野のリーダーで、セルフサービス型の データ・ビジュアライゼーションやガイデッド・アナリティクス(※)の製品やサービスを提供しています。世界各国で36,000顧客が当社製品やサービスを活用していて、散在する情報の中から意味を見出したり、データ同士の関連性を探索し、いろいろなアイディアへと繋がる洞察を得ています。米国ペンシル ベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国に事務所を展開し、約1,700社のパートナーとともにお客様の事業を支援しています。詳細は、http://www.qlik.com/jp をご参照ください。

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※ ガイデッド・アナリティクスとは、ユーザが簡単かつ直感的に使えるように、分析画面にある程度の道筋(ガイド)をつけておく分析用アプリケーションを意味しています。