「Qlik Cloud」を発表:BIとして初めて「Data-as-a-Service」を提供

~「Qlik DataMarket」、「Qlik Sense Cloud」、「Qlik Sense Charts」を発表~

June 04, 2015

2015年4月27日 — テキサス州ダラス、グローバルパートナーサミット「QONNECTIONS 2015」発 ― ビジュアル分析のリーダーであるQlik®(NASDAQ: QLIK)は本日、複数サービスで構成された「Qlik® Cloud」を発表しました。先ごろの同社によるDataMarketの買収に伴い、「Qlik Cloud」に「Data-as-a-Service(サービスとしてのデータ)」である「Qlik® DataMarket」、無料シェアリングのための「Qlik® Sense Cloud」、公開サイトでのビジュアライゼーションを共有する「Qlik® Sense Charts」が登場します。

比較、妥当性検証、コンテキストのためにクラウド内で外部データソースを提供する「Qlik DataMarket」

組織がデータ主導の文化に移行するのに伴い、コンテキストの重要性が高まっています。豊富な情報に基づいて意思決定を行い、競争上の優位性を獲得するためには、ノーマライズされたデータソースをオンデマンドで利用し、速やかにさらなる洞察を得ることが重要になります。「Qlik DataMarket」を利用すれば、「Qlik Sense」内で外部データの包括的なライブラリに直接アクセスできるようになり、社内データの補強や相互参照が可能になるため、コンテキストと深い洞察が得られます。Qlikは、クラウドベースのデータサービスを通じて無料および有料のデータソースを利用可能にしていますが、BI市場でこの種のデータライブラリを提供しているのはQlikだけです。
また、「Qlik DataMarket」を利用すれば、簡単に外部データを社内データと結び付けることができます。カスタムデータ、シンジケートデータ、およびパブリックデータを検索し、複数ソースからのノーマライズされたデータを比較することで、データのベンチマーク評価、妥当性検証、ビジュアライゼーションが可能です。これが、洞察の獲得や、重要な関連付け、および関係性の理解につながります。例えば、セールスマネージャーは人口動態データを販売データに追加して市場浸透度を確認したり、天気情報を組み合わせて天候が小売の売上高に及ぼす影響を把握したりすることができます。

200以上のデータプロバイダーから得た10万以上のデータセット、50億以上の実際値を包含する「Qlik DataMarket」は、ユーザーが重要なビジネス上の疑問に対し素早く答えを出せるようにするワンストップ・データハブです。サブスクリプション(期間契約)モデルを採用し、全世界でよく閲覧されている、すぐに利用できるデータソースを数多く組み込みました。ビジネスデモグラフィック、通貨、人口動態、経済指標、開発指標、天候などのデータソースを網羅しており、郵便番号にまで掘り下げるなど、きめ細かさの度合いが選べます。

アプリケーションの作成・共有を支援する「Qlik Sense Cloud」

  • Qlik Sense Cloud:このたび一般販売を開始しました。最大5人のユーザーと「Qlik Sense」アプリケーションを無料で共有でき、自分以外のユーザーは「Qlik Sense」のダウンロードは不要です。これにより、「Qlik Sense」で得たディスカバリを多くのオーディエンスに伝えることが可能になります。さらに「Qlik Sense Cloud」には、個人データと「Qlik DataMarket」データを利用してアプリケーションやストーリーボードを作成する機能などが追加される予定です。これによりユーザーは、デバイスを問わずクラウド上で作成からコラボレーションまでさまざまな「Qlik Sense」体験ができます。
  • Qlik Sense Charts:技術的な専門知識のないユーザーでも、公開ウェブサイトやブログに「Qilk Sense」の双方向のビジュアライゼーションを埋め込み、ソーシャルメディアを通じて無料で共有できます。Qlikの応答性が高い設計により、閲覧者はデバイスのサイズにかかわらず最適化されたチャートの閲覧や、データをフィルターしてさらなる洞察の獲得が可能です。

ビジネスユーザーは、『Qlik Sense Cloud』の共有機能に即効性を認めています。LionbridgeのSVP兼ゼネラルマネージャーであるマーク・オソフスキー(Marc Osofsky)氏は、次のように述べています。「当社の東欧部門は、新事業推進のため、複数の業務システムからデータを抽出できる分析ツールを探していました。そして並み居る製品の中から『Qlik Sense』を選んだところ、強い感銘を受けました。それ以来、広範な取り組みの一環として、IT部門と『Qlik Sense Cloud』を共有してレビューを行うようにしました。これは、当社の戦略に基づくコラボレーションに非常に役立っています。」
QlikのCTO兼プロダクト担当SVPであるアンソニー・デイトン(Anthony Deighton)は、次のように話しています。「Qlikのクラウド戦略は、単一のインフラや『Software-as-a-Service』にとどまりません。Qilkは、決定の時点でさえビジュアル分析体験を最適化する、『Data-as-a-Service』の『Qlik DataMarket』といったクラウドベースの付加価値サービスには、大きなチャンスがあると考えています。同様に、意思決定には多くの人が関わるため、クラウドでの共有は当社のコラボレーション戦略の重要な要素になるでしょう。」

「Qlik Sense Cloud」は間もなく提供を開始します。「Qlik DataMarket」は、「Qlik Sense」では2015年6月、「QlikView」では2015年下半期から提供開始予定です。「Qlik Sense Charts」と「Qlik Sense Cloud」での作成機能は2015年下半期から提供開始予定です。

「Qlik Cloud」は、以下をはじめとするQlikのビジュアル分析サービスポートフォリオの一部です。

  • Qlik® Analytics Platform:Qlikの基本性能によって想像できるデータ主導のアプリケーションを開発者がより簡単に構築できるよう、特別に設計されたプラットフォームです。OEMと開発者は、強力なQIXインメモリAssociative Indexing Engine上に、マッシュアップとエクステンションAPIのフル機能を備えた構築が可能です。OEMや開発者はこのプラットフォームにより、ツールベンダーによる特定の視覚化制限にとらわれることなく、どのようなものを構築する場合にもツールキットまたはオープンプラットフォームとして利用することができます。
  • Qlik® Sense Desktop:スタンドアローンでWindowsクライアントにインストールし、データの視覚化、探索、ストーリーテリング機能のための直感的なドラッグ・アンド・ドロップ型ユーザー体験を提供する、Qlikの無償版次世代データ視覚化アプリケーションです。初心者ユーザーでも、Excel文書をアプリケーションにドラッグするか、企業内で使用されている複数のデータソースをタップするだけで、利用を開始できます。個人および企業向けの無償版「Qlik Sense Desktop」は、作成できるアプリケーション数の上限とファイル共有の制限がありません。
  • Qlik® Sense Enterprise:「Qlik Sense Enterprise」は、レポート、セルフサービス型ビジュアル分析、ガイデッド・アナリティックス、組み込み型・アナリティックス、カスタム・アナリティックスなど、あらゆるビジネスインテリジェンスのニーズに対応します。「Qlik Sense Enterprise」は、妥協することなくオーディエンスに同等のサービスを提供するよう設計されています。ビジネスユーザーには必要としている直感的な体験を、開発者には無限の制作可能性を、IT部門には管理とガバナンスのための一元的な制御をそれぞれ提供します。
  • Qlik® Cloud:Qlikは、「Qlik Cloud」のサービス内容を引き続き強化しています。「Qlik Sense Cloud」では、最大5人のユーザーと無料でアプリケーションを共有できます。「Qlik Sense Charts」によって対話型のチャートを公開共有できるコラボレーション機能が拡張されるほか、「Qlik DataMarket」によってオンデマンドの外部データソースへのシームレスなアクセスが可能になります。

QlikのCMOであるリック・ジャクソン(Rick Jackson)は、次のように述べています。「Qlikは『誰でも使える分析』というビジョンを実現しました。Qlikは自由な探索を行うユーザー体験に加え、構築可能なデータ主導アプリケーションのタイプを限定しないため、Qlikとそのパートナーは市場を大きく広げることができます。」

「Qlik Analytics Platform」は2015年6月に提供開始の予定です。開発者向け価格は提供開始時に発表されます。

【クリックテック・ジャパン株式会社およびQlik Technologies Inc.について】

クリックテック・ジャパン株式会社は、米国Qlik Technologies Inc.(NASDAQ証券コード:QLIK)の日本法人です。QlikTechは、データ・ディスカバリー(解の探索)分野のリーダーで、セルフサービス型のデータ・ビジュアライゼーションやガイデッド・アナリティックス(※)の製品やサービスを提供しています。世界各国で35,000顧客が当社製品やサービスを活用していて、散在する情報の中から意味を見出したり、データ同士の関連性を探索し、いろいろなアイディアへと繋がる洞察を得ています。米国ペンシルベニア州のラドナーに本社を構え、世界100ヶ国でビジネスを展開し、約1,700社のパートナーとともにお客様の事業を支援しています。